ストーリー
探さないでください、
私はどこかにいますから・・・
ビール瓶を飲み込んだ蛇のようで、飛んだり、転がったり・・・。
様々な目撃情報があるものの、未だに発見されていない謎の生き物・ツチノコ。
かつては“妖怪”としておそれられてきたツチノコも、現在では“ゆるキャラ”にもなるなどの人気者に。
この変化は、いったい何なのか?
本作監督は『鳥の道を越えて』(2014年)で文化庁映画賞文化記録映画優秀賞、キネマ旬報ベストテン文化映画第1位、『明日をへぐる』(2021年)でキネマ旬報ベストテン文化映画第6位を受賞した今井友樹。
監督の故郷である岐阜県東白川村はツチノコ遭遇報告が多いことから、村をあげて本気で捜索を続けていることで知られている。
幼少期の監督はツチノコの存在を信じていたのに、故郷を離れてからその気持ちは冷めていった。
何を失ってしまったのか、本当に大切なものは何なのか。
9年をかけて日本全国に残るツチノコ伝承や目撃談を取材・検証し、誰も見たことがないツチノコの世界を描き出していく。
ツチノコがなぜ今も全国で愛され続けているのか。その正体に迫る。
ツチノコの目撃例・日本一!?の東白川村
1988年(昭和63)、今井時郎さんのツチノコ目撃談が村の広報誌に掲載されました。これをきっかけに、村では「実は私も見たことがある」、「見たという話を聞いた」などツチノコの情報が相次ぎ、ツチノコの目撃者は総勢23人に上りました。
35年以上続くツチノコ捜索イベント
映画の主要な舞台である岐阜県東白川村は、人口2000人ほどの小さな山村。1989年(平成元年)以来、毎年5月3日にツチノコの捜索イベントを開催しています。最盛期には村民の倍以上の人々が全国から訪れ、地域おこしの立派な観光資源にもなってます。