神戸市塩屋にある旧グッゲンハイム邸では、民族文化映像研究所作品の定期上映会を行なっています。以前、「鳥の道を越えて」も上映いただいた縁の深い場所でもあります。
4月18日に、民映研の鹿狩りの作品と、坂網猟の二本立て上映会が開催されます。
岡山大学准教授である文化人類学者・松村圭一郎さんと、両作品の撮影を担当した澤幡正範カメラマンと私の三人によるトークセッションも行います。普段わたしたちの生活では縁遠いものになっている狩猟感覚を、映像を通じて改めて考え直します。
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塩屋音楽会&ヒューマン・ビジョンの会 present
民映研×塩屋 vol.12 ドキュメンタリー映画上映会
現代人が忘れかけている感覚を取り戻す。狩猟をテーマにした民映研の記録映像と、今井監督の新作『坂網猟』の二本立&豪華ゲストを囲むトーク付きです。
日 時:4月18日(木)19:30ー(19:00開場)
場 所:旧グッゲンハイム邸(神戸市垂水区塩屋町3-5-17)
トーク:澤幡正範(カメラマン)、松村圭一郎(岡山大学准教授・文化人類学)、今井友樹
料 金:一般1,500円
問合せ:078-2203924 guggenheim2007@gmail.com
(ご予約の際、電話、メールにて希望日、指名、電話番号、枚数をご連絡下さい。)
主 催:塩屋音楽会、ヒューマン・ビジョンの会
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『日光山地の鹿狩りと狩猟文化』
(1995年/30分 撮影地:栃木県塩谷郡栗山村川俣)
関東平野の北部に特徴ある山容をうかびあがらせる日光山地は、いわば関東と東北の接点にあり、その立地がもたらす植生と鳥獣魚虫の生物世界がこの山地域を日本でも有数の狩猟生活、狩猟文化の地たらしめてきた。この記録フィルムは、日光山地から流れ出る鬼怒川の源流地帯、栃木県栗山村川俣の人たちの鹿狩りとその習俗儀礼を軸にしながら、狩猟世界と狩猟文化、そして基盤の自然を明らかにしようとしている。
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『坂網猟―人と自然の付き合い方を考える―』
(2018年/42分 撮影地:石川県加賀市大聖寺)
片野鴨池で伝承される坂網猟は、藩政期から続く伝統猟法であり、池周辺を低く飛び越えるカモを捕獲する。空を自由に飛ぶ野生のカモをどうやって捕まえるのか。なぜ坂網猟が300年以上も前から片野鴨池で伝承されているのか。伝統を守ってきた坂網漁師たちの姿と猟の技、片野鴨池の自然環境を紐解きながら、そのヒミツに迫る。