先週一週間、姫田蘭さんと二人で台湾へ行ってきました。
目的は、台南藝術大學の音像紀錄與影像維護研究所が主催するワークショップに参加するためです。
きっかけは、昨年に日本映画大学の恩師の安岡先生からの紹介で台南芸大のトニー先生と繋がったことです。以来、色々とやりとりを重ねてきました。そしてこの度、民族文化映像研究所と姫田忠義、そして自身の活動を紹介する機会をいただきました。
ワークショップのタイトルは、「他者之眼 姬田忠義與民俗文化映像」 影片放映與專題演講」。
http://documentary.tnnua.edu.tw/files/14-1031-21115,r953-1.php?Lang=zh-tw
民族文化映像研究所族から『イヨマンテ』と『越後奥三面』、僕からは『鳥の道を越えて』と『夜明け前』の上映を行いました。上映のほかに、姫田蘭さんからは「姫田忠義と映像民俗学」、僕からは「変化する現在の民俗事象をどう記録するか」の講演を行ってきました。
なんとか無事に終わりました。
普段、分かるであろう共通項の中で話が展開されていることも、他国となるとその前提も話さなくては伝わらないこともありました。色々と反省もありましたが、なんとか無事に終えることができました。
音像紀錄與影像維護研究所は、台湾で唯一ドキュメンタリーとアーカイブを学ぶことができる機関です。アーカイブは、フィルムにとどまらず、あらゆるビデオの修復とデジタル化も行っていました。詳しくは言えませんが、特に80-90年代に撮影されたビデオ映像からも歴史的価値を強く感じました。こういうアーカイブ映像を見ながらドキュメンタリーを学ぶ環境があるというのは、ただただ敬服するばかり。ここで2-3年勉強したいとさえ思いました。
我々を迎えてくださった、台南藝術大學の先生の皆さん、学生の皆さん、そして安岡先生、
ありがとうございました!