今週末から公開する『明日をへぐる』、バリアフリー映画です

今週末から下高井戸シネマで1週間公開する『明日をへぐる』。すべてバリアフリー映画として上映されます。

耳の聞こえない方には日本語字幕がつき、目の見えない方にはアプリを使って音声ガイドを利用できます。もちろん、健常者の方も利用できます。

思えば、『夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年』で僕もバリアフリー映画なるものをはじめて知りました。
じつは、『夜明け前』の上映会は、日本語字幕・音声ガイド付きでの上映の方が通常版の上映より上回っていたと思います。当時の僕は、通常盤の力のなさ(?)に少し戸惑いましたが。。当時、上映中にスクリーン脇から会場を覗いたことがありました。スクリーンの明かりでさまざまな障害をもった人もみんな一緒に映画を見ている姿を目撃しました。しかも皆さん真剣に感覚を澄ましていました。その光景が今でも印象的に残っています。バリアフリー映画の可能性を実感しました。

そして今回の『明日をへぐる』今回は、劇場公開時からバリアフリー映画として標準サポートされています。毎回トークの後には字幕サポートがつきます。

僕がそうだったように、映画は字幕がない方が良いと思っている方もいるかもしれません。是非この機会に体験してみてください。

 

【東京】下高井戸シネマ(東京都世田谷区松原3-27-26)

■4月9日(土)〜4月15日(金)9:40〜(終10:58)
★9日(土)、10日(日)上映後、今井友樹監督による舞台挨拶あり!
(舞台挨拶には文字サポートが付きます)
http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/b/index.html

『明日をへぐる 』〈バリアフリー日本語字幕付き〉
2021年/日本/1h13

高知県の山里で楮(こうぞ)を丁寧に「へぐって」いく90代の女性たち。その楮から作った千年以上持つといわれる土佐和紙を巡る、人々の暮らしの記録。