現在、国立ハンセン病資料館で開催中の企画展で、展示映像が上映されています。
撮影は、伊東尚輝さん。現在10本近い進行中の映画制作で、カメラマンをお願いしている若手のホープです。
そして展示映像内で使用しているイラストは、岩井友子さん。民映研時代からお世話になっている先輩です。
企画展では、直筆のお手紙を展示しています。
手紙に込めた言葉の重みが伝わってくると思います。
常設展示もかなり見応えありますよ!
*********************************
国立ハンセン病資料館2025年企画展
「お父さん お母さんへ ハンセン病療養所で書かれたある少年の手紙」
*********************************
会 期:9月27日(土) から 12月27日(土)
時 間:9:30 ー16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日、月曜日が祝日の場合はその次の日
場 所:国立ハンセン病資料館 1階ギャラリー(東京都東村山市青葉町4-1-13)
入館料:無料
この企画展で展示するのは、療養所へ入所した少年が、家族へ書いた手紙です。
手紙には、家族と引き離された少年の思いが詰まっています。そのうち菊池恵楓園での中学生時代から、長島愛生園での邑久高等学校新良田教室時代の7年間(1961~1967年)に書いた13点を選んで展示します。
手紙からは、一見すると、療養所の中でも社会の人々と共通するような生活が営まれているように思えます。しかし、社会復帰しようとすると偏見・差別という巨大な壁が常に少年の前に立ちはだかりました。何より、この企画展では手紙の持ち主を仮名「勝彦」で表記しています。少年は現在77歳になりますが、本名を明かせないという点で壁は現在も存在しているのです。
かつて勝彦の前に立ちはだかり、今でも存在するその壁を壊すことができるのは誰なのでしょうか。それは、少年自身でしょうか。それとも家族でしょうか。あるいは、社会の中で生きる私たち一人ひとりでしょうか。直筆の手紙を通して、考えていただければ幸いです。(国立ハンセン病資料館HPより)