『いつもの帰り道で』の紹介記事が掲載されました

11日付の愛媛新聞、信濃毎日新聞、長崎新聞、山梨日日新聞の各新聞社の朝刊で『いつもの帰り道で』の紹介記事が掲載されました。

 

『いつもの帰り道で』
(2022年/30分/監督・今井友樹/製作・健太さんの会)
https://youtu.be/cKt6LSa9gKE

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問い続ける自閉症青年の死
支援団体が映像製作

知的障害と自閉スペクトラム症がある男性=当時(25)=が2007年に佐賀市で警察官に路上で取り押さえられ、死亡した事件を巡り、障害者や弁護士らでつくる団体が再発防止と障害への理解を目的にドキュメンタリー映像を作った。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開しているほか、上映会の開催を呼びかけている。
映像は「いつもの帰り道で 安永健太(やすなが・けんた)さんの死が問いかけるもの」(今井友樹(いまい・ともき)監督)というタイトルで30分。
安永さんは07年9月、通っていた作業所から自転車で帰宅途中、警察官に呼び止められ、驚いて抵抗。手錠をかけられ、5人の警察官に路上で押さえ付けられた。意識を失い、搬送先の病院で死亡。死因は「急性心臓死」とされた。
警察官は誰も安永さんの障害に気付かず、刑事、民事とも裁判では警察の責任は否定された。
映像は事件や裁判の経緯を振り返り、安永さんの父親や弟らが「障害への無知が事件を招いた」と訴える内容。
製作した「安永健太さん事件に学び共生社会を実現する会」の世話人、藤岡毅(ふじおか・つよし)弁護士は「警察官職務執行法は、精神錯乱の状態にある人の『保護』を定めているが、安永さんは精神錯乱ではなかった」と指摘。その上で「国連の委員会は『精神錯乱』という言葉は侮蔑的だとして、法律からなくすよう求めている。この事件を風化させず、法改正につなげたい」としている。

*配信元の共同通信から承諾を得ております。(写真は愛媛新聞掲載記事)